新工法 井戸掘削費ゼロ「NWシステム」

井戸掘削費ゼロの新工法とは?

既設消雪パイプ用井戸を利用し地下水を揚水せず地中熱採取しヒートポンプにて建物の空調・融雪・等に熱源として利用、他の施設より安い経費で出来るシステムです。

注:ヒートポンプとは熱を温度の低い所から高い所に移動させる機械であり地中熱と外気温の差が大きい程熱交換率が高くなります。


出典先:地中熱利用研究会

開発の趣旨

今、日本は脱原子力・脱石化エネルギー等代価エネルギー問題が喫緊の課題であり電力も買い取り代の上乗せが更に増え一層の節電が叫ばれています。
昨今 地中熱利用が安全で・何処でも・無制限に近い熱源として利用が叫ばれ今や国策として政府も力を入れ、CO2の削減にも繋がり補助金制度も有りますが問題は初期投資に莫大な費用が掛かる事が最大のネックになって居ます。

新工法 NWシステムの開発

この度 弊社では地中熱利用による熱源採取に一番経費の掛かる初期投資である地中熱採取用井戸採掘費を略0にする為現在使用中の消雪パイプ井戸を其のまま利用し地中熱を採取後、建物の空調設備等一貫して出来る「NWシステム」を開発・実験を行い、データの集計分析を専門家に委託し下記のような結果が出ました。

現在一般に使用されている電気の空調の電気料と比較して、冷房で60%、暖房で30%、通年で40%の電気代が節約できました。(効率としては暖房の方が優れている)
色々のデータは条件が異なりますので一概に言われませんが、既設の井戸を利用する方法は色々工夫を重ね、今後は採熱用交換機をそのままにして、水中ポンプの故障時等装置の上げ下しが出来る方法を実験しようと思って居ます。

メリット

  • 井戸採掘費用略0になる(100mの消雪パイプ井戸掘削費用2百万~3百万円位掛る)
  • 電気料が通常よりかなり安くなる。(ランニングコスト通年の40%位減)
  • 地中熱採取用熱交換器Uパイプは半永久的メンテナンス費用が掛からない
  • 灯油ボイラーより騒音が少ない。CO2の大いなる削減になる。
  • 工期が短い(配管の距離や現場状況により異なるが)1週間
  • 公的補助が有り申請によりヒートポンプ・室内機等が1/2になる
  • 冬期間揚水による渇水時でも殆ど変らない(100m位の井戸で)
  • 既設の空調設備は補助用として残し、不具合の時替りになる。

デメリット

  • 消雪パイプ用井戸を持って居る企業・個人等しか利用出来ない。
    但し廃井戸や、井戸下部が潰れた物でも利用出来る可能性も有る
  • 浅い井戸(50m未満)での成果は此れから実験の予定
  • 1本の井戸(100m前後)から取得できる地中熱のエネルギーでは大規模な空間の空調は難しいが、ハイブリッド併用型ヒートポンプ使用で230㎡内外の住宅・事務室で可能性はある
  • 既設井戸の状態により、修理・補強・取り替え等の場合が有る

工事費用

設置場所・井戸の位置・室内外の配管・配線等の長さ・土間がコンクリート・土・アスファルト等により相違は出ます。

施工例

井戸深100m内外、クレーンで揚水施設を引き上げその施設に熱交換器用Uパイプと錘を付けて井戸の中に下し、Uパイプに不凍液を注入し、陸上部分の掘削配管と室外機の取り付け、残り部分に不凍液注入する。各所接続し、陸上部配管箇所の埋戻し後、舗装復旧で完了となる。
以上で、約160万円位(税抜き) 1/2補助で80万の自己負担となります。(2015年06月01日 現在)

尚、今回は普通のプレハブ休憩小屋(低断熱低気密)14畳で行った結果です。

ご協力頂いた企業社名

  • セキスイ科学
  • コロナ
  • テプラス野沢
  • 魚沼電子
  • 新潟県地中熱利用研究会チームアドバイス様

適正用途

住宅・事務所等に限らず24時間空調など長時間使用に有利であり、熱源を植物工場・融雪・床暖房・等利用価値は多岐に亘る。