地中熱エアコンの夏季実験成果
- 暖房時と同じ1本130mの消雪パイプ井戸で同じ設備を使い2組の採熱管を井戸底130mと64m上がった所にセンサ-を取付,エアコン稼働(壁掛冷水ファンコイル)時の地下水温がどの様に変化する実験を30年7月17日と25日のデ-タを基に結果を出し,グラフ化した。
設定温度は26℃ 2系統別々で各々3台ずつのエアコンを稼働 - 温度変化をグラフで参照
井戸底の水温は14℃~15℃ 64m上がった所は17℃でエアコン非稼働時1日中推移して変化はない。 図1番下茶色が井戸底,次が藍色 - 午前7時半に稼働始めると,井戸底の水温は少しずつ上がり最高18℃位上がり,熱交換が行われているのが分かる。が64m上がった所は17℃で当初と変化はない。此れは地下水が流れている為,熱交換で暖かい水が上がって来ても流入する地下水で流されるため変化はないようだ。つまり水温は2℃上昇して熱効交換がなされていると思う。
午後5時終業時すれば、自然に温度は元に戻ってゆく事が判る。 - 図の1番上の青色の線は外気温を示している。当日の最高温度は36.5℃位になったが,地下水とは連動しないことが分かる。
- 図の上から3番目草色が事務室の温度,4番目が会長室,5番目が応接室6番目が休憩室の室温のグラフで,何れも終業と同時に元の戻っている。
各室の温度差は、窓・壁の面積の差や断熱材の差・人の出入りの多さなどで差が出ている。 - 以上の結果夏冬共井戸内に2組の採熱管挿入し室外機2台で別々稼働させて,夫々3台の室内機を使用しても,地下水温の変化は微々たるもので熱交換が可能で,地下水の揚水も必要が無い事も分かった。
1本の井戸で地中熱の用途が広がった事に成った。
今夏の極暑は特別であったが冷房は快適であった。
-
前の記事
「新潟県新エネルギ-参入・育成促進事業補助金」の成果報告 2018.05.31
-
次の記事
看板を設置しました 2018.12.21